次に皮膚の構造の外側から2番目になる真皮の部分について説明しましょう。
真皮の部分の厚みは、およそ2~3mmで皮膚の大部分にあたります。主として、その成分はコラーゲン(膠原線維)と、エラスチン(弾性線維)から構成されていて、網目状の層で支えあっています。
その網目状の隙間を、ヒアルロン酸という水分をたっぷりと抱え込むことのできるムコ多糖類が埋めることによって、肌のハリや弾力をキープしています。
真皮の約70%はコラーゲンで形成されています。
ところが、加齢や紫外線の影響などで、真皮層の水分を保つ機能が低下すると、肌の弾力が失われ、やがて、たるみを引き起こす原因となってしまいます。
またみずみずしい真皮の部分はその下にある脂肪も支える役割を果たしています。
この状態は表皮と皮下組織を支えている状態にあります。
脂肪層は20歳前から徐々に減少しはじめて、真皮層も目安として30歳を境にして衰え始めると言われています。
たるみを感じる部分が目の下、頬、鼻のワキから口角、フェースラインなどであるのは、脂肪が多い部分だからなのですが、このように脂肪を支え切れなくなった真皮の状態が起因しているとも言えます。