レーザーによる発毛再生機能の破壊はどのように起こるのでしょうか。
発毛再生の仕組みは毛包部分にあると考えられていますから、その部分を破壊する必要があります。脱毛で使用されるアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーは、皮膚に照射するとメラニンと血液中のヘモグロビンに吸収され、熱エネルギーに変化します。
このときに毛包周辺の発毛組織をこの熱によって一緒に破壊することができれば、永久脱毛効果が期待されます。そして毛根が破壊された毛は自然と抜け落ちてしまいます。
一方、その他の組織ではレーザー光が吸収されないために、熱エネルギーに変化することなく拡散・減衰していきます。
レーザー脱毛をしても、十分な脱毛効果が得られないこともありますが、これは照射出力が弱すぎたり、毛包にメラニンが少なかったりすることが考えられます。
基本的に毛というものは再生能力が強い組織なので、十分に破壊できなければ再生してしまうのです。
しかし、出力が高すぎると火傷のような副作用が出てしまうので気をつけなくてはなりません。